心象風景の窓から

〜広大な言論の世界に、ちょっとの添え物を〜

社会問題

24時間テレビに思うこと

今年も24時間テレビの季節となりました。 テレビにおける夏の風物詩となっております、 24時間テレビ。 今年もたくさんの募金が集まった事でしょう。。 ですが、その実情はいかがでしょうか? 下記に、これまで日本国民が24時間テレビに募金してきた総額が載…

統合失調症患者は減ったか? 〜ネットインフラとパーソナリティ〜

近年になって、統合失調症が軽症化されている、または患者そのものの数が減少しているという話がある。統合失調症とは、以前で言う"分裂症"の事だが、ここ最近になって、統合失調症が軽症化したり、病気自体の数が少なくなってるという。そして、そこにはそ…

"パブリックエネミー"による超管理監視社会の移行

巷のネット界隈では、パブリックエネミーなる言葉が出回ってきている。パブリックエネミー、すなわち”一般の大衆にとっての敵”という事であるが、その矛先は、色々な対象に向けられている。現状では、パブリックエネミーの選定には、個人の感情に重きがおか…

社会問題の物語はいかにして消費されるか?

例えばセックスワーカーの問題。古来、性産業に従事する人達は、蔑みの目で見られていました。それは今でもそうなのですが、避難する側の論理では、道徳的な倫理的な観点からそう見るのです。セックスワーカーは汚らしいと、そう見る訳ですね。このようにセ…

フェミニズムは何を変えてきたか?

フェミニストが女性が社会から地域に疎外されると言った瞬間から、男性の生きづらさは、地域に依拠する事を許されず、仮に社会から排除される結果になろうとも、疎外された地域からの異質なものを見る視線によってさらに深刻化する結果となってしまった。 フ…

当事者間ディスコミュニケーションとサバルタン

社会問題に関心のある人たちがいる。ひとえに社会問題に関心を持つのは、ひょんなことから、その道に入る人が多いだろう。ある人は当事者を名乗り、その問題のイニシアチブを会得する契機を得る。またある人は問題意識をなんらかのきっかけで意識し、問題の…

悲劇的リアリズムを生きる 〜IS(Islamic state)と若者〜 Part2

悲劇は日々繰り返される。その怒涛なる世界の内側で、まるで首を締め付けられるような苦しみに、のたうち回る彼らの呻き声が、このすぐ傍にまで滲み出している。しかしこの悲劇を視まいとする群衆の犇めく自惚れが、その救いを求める彼らの手を払い退けるの…

正義が悪を欲する世界 〜IS(Islamic state)と若者〜 Part1

かつて2001年9月11日に、同時多発テロがアメリカで起きた。その際、当時のアメリカ大統領が、この報復処置としてアフガニスタンへの侵攻を開始した。そしてその翌年、当時のアメリカ大統領が一般教書演説にて、当時のイラン・イスラム共和国、イラク(バアス…

「LOVE & PEACE」は戦争から世界を救うか? Part2

そういう意味では、日々主張される「LOVE & PEACE」もまた、それ単体だけでは、世界の未来を生み出す訳でも、また結果的に歴史が創造される訳でもない。なぜなら、大枠の歴史というのは、何らかの絶対的な真実だけが唯一存在し、かつ、それを絶対軸にして一…

「LOVE & PEACE」は戦争から世界を救うか? Part1

日露戦争、そして二度の世界大戦を経て、大日本帝國は1945年の8月15日に敗戦を迎えた。サンフランシスコ条約の講和のその後、大日本帝國はGHQによって実質的に解体され、そして新たに平和立国を標榜する日本国として、再建されるに至った。世界大戦の敗戦、…

介護保険制度の限界を考えてみる 〜社会福祉、および社会主義の終焉〜

http://linkis.com/RtiPh 安倍政権もくろむ「要介護1,2外し」で介護破産に現実味 【日刊ゲンダイ】 2016年3月5日 今はこういう取り組みがある一方で、定年退職したお年寄りが担ってる、もっとアバウトな仕組みのより安い家事代行サービスもあるんだよね。ま…

犯罪を防ぐ為に大切なこと 〜犯罪を通して苦境から人を救う眼を持つこと〜

officerico.co.jp 前もって伝えておくが、みやすけは、犯罪者が、単に人権が守られるべき存在だからだとか、可哀想な存在だからだと擁護したいのではない。 よく巷の人々は、犯罪者は異常だから厳罰を死刑をみたいな、スローガンを掲げたがる。が、とうの犯…

人間が人間を裁く事は可能か? 〜不完全なる人間が、神の視座にひざまずく時〜

本来、人間は人間を真の意味で裁く事は、不可能である。また人間は人間を裁きをしていけない。司法の概念が生まれたのも、人間が人間を裁く際に、度を越した応酬とならないために整備されたものが最初の筈である。このような度を越した応酬は、ネットでの私…

痴漢問題を少し考えてみる 〜なぜ「どうせ冤罪でしょ?」と云われるのか〜

「痴漢? どうせ冤罪でしょ?」といわれるのには、それなりの動機がある。それは実際冤罪が多いという事にある。巷では、このような周囲のからかいに腹を立てている人も居るだろう。しかし当方が本当に考えなければならないのは、「どうせ冤罪でしょ?」と揶…

貧困問題の問題について 〜所得格差是正によって、本当に貧困は無くなるのか〜

ここ最近、いつの間にか、「貧困」と「貧乏」のニュアンスが、ごっちゃに使用されてしまっている感じがする。みやすけが思うに、単に所得の高低差だけで、貧困問題を語るのは、とても危険な事だと思う。例え、貧乏でも自己肯定感や、居場所がある人も居るし…

バラエティ番組化するニュース報道 ~消費されるだけの不幸~

【テレビのミカタ】”集団強姦”容疑で「逃走中の男」 身柄確保の映像でNHKが圧倒的! フジも大健闘 ほとんどの犯罪というのは、リアルの不幸の成れの果てで起こる事が多いと聞く。つまり新聞の一面や、テレビなどの映像表現では、到底語り尽くせない当事者の…

ツイッターリテラシーについて 〜見えるものばかりが真実ではないということ〜

好きな事を、好きなように自由に発信出来るサービス、それがTwitterと呼ばれるもの。その短い制限に関わらず、この自由な発信ツールのおかげで、様々な分野で、瞬時に情報を世界中に広める事が出来るようになりました。そして一時、その威力は、既存のメディ…