心象風景の窓から

〜広大な言論の世界に、ちょっとの添え物を〜

2018-01-01から1年間の記事一覧

"個人規模的な経済圏"を迎えて 〜個人経済学への誘い〜 Part3

現代の経済の中では、合理化による経営の最適化が流行している。現代の大企業は、もはや産み出す事を辞めて、節制の経営によって、なんとか首の皮一枚で、上場しているに過ぎない。しかし、これからの経済では、行き過ぎた合理化は、むしろコストを増大させ…

統合失調症患者は減ったか? 〜ネットインフラとパーソナリティ〜

近年になって、統合失調症が軽症化されている、または患者そのものの数が減少しているという話がある。統合失調症とは、以前で言う"分裂症"の事だが、ここ最近になって、統合失調症が軽症化したり、病気自体の数が少なくなってるという。そして、そこにはそ…

金融経済と不良債権化の宿命 〜ナノ経済学への誘い〜Part2

金融における価値というのは、未来への借金の形で先行投資されるものであるが、このような価値とは、ブロックチェーンのような価値そのものを見つめる多数の眼によって維持されているという面があるだろう。つまり、モノを生み出すという 需要⇄供給 というよ…

"生み出す経済"から"循環する経済へ" 〜ナノ経済学への誘い〜 Part1

現代の経済は、経営の合理化によってコストを下げる事によって、会社の利潤を増加させるという程で成り立っている。2017年度の会社利益率を見ても、過去最高を謳っているが、その殆どの企業では、過去、人員の大幅な削減や、非正規労働者などが数多く携わっ…

"パブリックエネミー"による超管理監視社会の移行

巷のネット界隈では、パブリックエネミーなる言葉が出回ってきている。パブリックエネミー、すなわち”一般の大衆にとっての敵”という事であるが、その矛先は、色々な対象に向けられている。現状では、パブリックエネミーの選定には、個人の感情に重きがおか…

社会問題の物語はいかにして消費されるか?

例えばセックスワーカーの問題。古来、性産業に従事する人達は、蔑みの目で見られていました。それは今でもそうなのですが、避難する側の論理では、道徳的な倫理的な観点からそう見るのです。セックスワーカーは汚らしいと、そう見る訳ですね。このようにセ…

フェミニズムは何を変えてきたか?

フェミニストが女性が社会から地域に疎外されると言った瞬間から、男性の生きづらさは、地域に依拠する事を許されず、仮に社会から排除される結果になろうとも、疎外された地域からの異質なものを見る視線によってさらに深刻化する結果となってしまった。 フ…