心象風景の窓から

〜広大な言論の世界に、ちょっとの添え物を〜

2015-01-01から1年間の記事一覧

犯罪を防ぐ為に大切なこと 〜犯罪を通して苦境から人を救う眼を持つこと〜

officerico.co.jp 前もって伝えておくが、みやすけは、犯罪者が、単に人権が守られるべき存在だからだとか、可哀想な存在だからだと擁護したいのではない。 よく巷の人々は、犯罪者は異常だから厳罰を死刑をみたいな、スローガンを掲げたがる。が、とうの犯…

現代の政治で国民は平等になれるのか? 〜「地域スケール」と「政治的ビジョン」から見た対立という構造〜

最近のマジョリティとマイノリティで問題に感じるのは、地域性と政治性の両テリトリーが占めるフィールドをごちゃ混ぜにしてる所ではないかと、みやすけは思っている。人間が、ある地域に包括される事と、ある権力者が一国を統治する事は微妙に違う。それを…

人間が人間を裁く事は可能か? 〜不完全なる人間が、神の視座にひざまずく時〜

本来、人間は人間を真の意味で裁く事は、不可能である。また人間は人間を裁きをしていけない。司法の概念が生まれたのも、人間が人間を裁く際に、度を越した応酬とならないために整備されたものが最初の筈である。このような度を越した応酬は、ネットでの私…

「LOVE & PEACE」は、戦争から世界を救うか?

今回、記事の大幅な改訂により、以下のアドレスにお引越ししました。 よろしくお願いします。みやすけ miyasuke.hatenablog.com miyasuke.hatenablog.com

投票率が上がると政治的パフォーマンスも向上するか?

政治の事を語りたいのなら、まずは選挙に行きましょうと、そして選挙に行かない事は、国民として愚かな事だと、ある人々は言う。しかしそれ以前に、本質的な部分で国民の政治に対するレベルが、週刊誌並みに下落したものになってる感じもまたする。政治家を…

福祉政策の本義を再考してみる

昨今、北欧の福祉がもてはやされているので、ここでみやすけが思う事を書こうと思う。巷には、北欧は福祉が隈なく行き届いている。医療、教育、生活において、その国民は、日本の国民と比べて、比べ物にならない程の高福祉の制度に守られ、人々が幸せに暮ら…

ダイバーシティは社会を多様にするか?

<a href="http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1309/11/news002.html" data-mce-href="http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1309/11/news002.html">宋文州氏が語る、日本人が「多様性」を受け入れられないワケ (1/5)</a>bizmakoto.jp 結局、ダイバーシティの機能性を重視するあまり、その目的である経済的価値の方が神聖化してしまい、その結果、地域というものが蔑ろにされてしまう可能性がある。また、経済的…

合理性と死への快楽のエロティシズム 〜理性に緊縛された肉体は絶えず死を希求する〜

人間は他者を求めるとき、そこに自分の身体、精神の総てをその他者のイメージの中に投影しようとする。肉体が他者を求める衝動は、絶えず人間の存在を揺るがす。他者を愛するとは、自己の存在を総て、愛する他者の体内に浸透させようとする企てだ。愛の中に…

大量生産の論理は経済を成長させるか 〜「モノの取捨」から見る経済成長論〜

経済の循環というのは、いわば生体のリズムと同じである。一個の生体はその生命を維持するために、モノをしきりに食べ、それらを使って絶えず代謝をしなければならない。が、その代謝には、必ずや老廃物が伴う。そしてその老廃物は、身体の外部に排泄されな…

痴漢問題を少し考えてみる 〜なぜ「どうせ冤罪でしょ?」と云われるのか〜

「痴漢? どうせ冤罪でしょ?」といわれるのには、それなりの動機がある。それは実際冤罪が多いという事にある。巷では、このような周囲のからかいに腹を立てている人も居るだろう。しかし当方が本当に考えなければならないのは、「どうせ冤罪でしょ?」と揶…

絶対性の凋落、無限に相対化する社会に生きる 〜なぜ若者は自己肯定感が持てないのか〜 No.2

そのような高度経済成長期の時代の栄光も、ついにはイデオロギー集団の絶対的な構造と共に崩壊に向かう。それにも関わらず、その絶対的な集団の「意識」だけが残滓として遺った。そしてその当時のポジティブな差別化の構図と、その力学の原理が、そのままの…

”ジャパン・アズ・ナンバーワン”の栄光と影 〜なぜ若者は自己肯定感が持てないのか〜 No.1

「少年よ大志を抱け」という言葉にあるように、若者というのは、壮大に夢を抱き、またそれを果たすように期待される。しかし、あらゆる世界で、己が自由に大志を抱けるには、自分の信念の安全性が保障されていなければならない。また人間は、素っ裸な姿では…

人間の権利について 〜永久の人間の尊厳を生きるとは〜

近年、巷では「平等」「自由」「個人」や「基本的人権」が、よく叫ばれている。しかし現在での、これらの言葉は、様々な思惑を浸透させた作為的なものになっている嫌いも、度々感じている。詰まる所、これらの言葉を「武器」にして、自己主張をする為のもの…

子供に寄り添う教育的カリキュラムとはなんだろう 〜「教育」の意義を考えてみる〜 

現代の公的教育というのは「知識」や「社会的規範」それに「基礎体力」というように、社会生活を送る上での基礎力を育成する上で組み立てられたカリキュラムで、その中でも学校教育という制度は、社会的人間性の育成を目的としているものである。 仮に、社会…

すぐにキレる人は、なぜ増えたか? 〜関係性の問題から「怒り」を再考してみる〜

現代の社会では、すぐにキレる人が増えていると言われている。そして、その原因を、あるメディアの言論人によれば、キレる側にこそその全ての過失があり、それは自身の怒りを表現する言葉のボキャブラリーが貧困だからだと云う。そして巷の論壇では、まるで…

憲法9条を持つ意義とはなんだろう 〜集団的自衛権と戦闘参加〜

過去の自衛隊については多くの議論がある。その自衛隊についても、過去から現在にかけてそれは善くも悪くも国際社会に貢献してきただろうと思う。現に、9.11同時多発テロ事件を受けて当時のアメリカが報復措置としてアフガニスタンへ侵攻した時、アメリカ軍…

文化の純粋なオリジナリティは成立するか

その民族のオリジナリティは、他民族からその文化を輸入したものが多く存在する。例えば、日本の文化には、宗教的にはインド仏教学や儒教などの中国思想のような、他文化のオリジナルが多分に影響されて形成されているのが見られる。文化の形成には、他文化…