心象風景の窓から

〜広大な言論の世界に、ちょっとの添え物を〜

24時間テレビに思うこと

今年も24時間テレビの季節となりました。

テレビにおける夏の風物詩となっております、

24時間テレビ


今年もたくさんの募金が集まった事でしょう。。

ですが、その実情はいかがでしょうか?

下記に、これまで日本国民が24時間テレビに募金してきた総額が載っているURLを貼り付けておきます。


http://www.24hourtv.or.jp/total/


細かい話はさておき、2018年における募金総額は、

 

893,767,362円

 

ざっと8億9千万円といったところでしょうか、、

ちなみに、この年の日本の人口推計によりますと


1億2644万3千人


で、15才~65才までの人口割合が59.7%で

75,486,471人

およそ、7千5百万人です。

そして、ざっくりと主にこの世代の方々が募金したとして、2018年に募金された方々の平均値を計算しますと、

 

ざっくり一人頭、11.87円 となります。。


いかがでしょう?


本当にざっくりとした計算ですが、

これを統計学的な概算を加味した上で、

仮に100倍もの誤差値で編纂し直したとしても、

せいぜい2千円も行かないのが、実情です。


ちまたには、24時間テレビに否定的な人たちが居ますね。

やれ感動ポルノ、やれ組織の利権だの、まるで言いたい放題ですが、、そんな言動の吹き荒れる昨今、みやすけは、疑問に思っています。


そのような人たちとは、

一体、普段どれだけ福祉に貢献されている方たちなのでしょうか?


日本国民とは、イメージとして、寄付文化の無い国民性と言われているようです。

 

そんなただなかで、24時間テレビは、そんな見ず知らずの他人に、11.87円ものお金を出させる、、

いかがでしょう?

みやすけ的には、これは成果だと思います。


単純に困った人たちにお金を寄付をするという単純な命題


すなわち、24時間テレビに、あの黄色い箱を寄付するのに、普段は他人の為に、びた一文も出さない国民が、平均11.87円ものお金をこぞって寄付をしている様子は、これぞ大義だと、そして、その意志を誘発し、国民に、福祉を啓発する、これが24時間テレビの本当の成果だと、みやすけは思っています。

そして、もう一つ気になるのが、、


24時間テレビで、日頃の成果を披露する障害を持つ方々に対して、それを見世物であると言う人たちの言葉


障害を持つ方々の頑張りは、なぜ感動ポルノのと呼ばれるのでしょうか?

 

ちまたでは、健常者が頑張る姿が大々的に放映され、人々に感動を興しているのに、なぜ、障害を持つ方々に至っては、よりによってポルノと言われるのでしょう??


本質的に、人が頑張る姿に、特殊も普通も何もない筈なのに、、

さて、どうしてでしょう??


24時間テレビで、日頃の成果を披露する障害を持つ方々に、みやすけは敬意と尊敬を感じます。


そんな彼らの頑張る姿勢を、見世物であると排斥にかかる意識こそ、その人が障害者差別を内面化している証左だと、みやすけは警告します。

 

人の頑張りをポルノと観る眼ほど、危険なものはありません。感動ポルノというその問題の根本にある本質とは、その存在をポルノと観る、あなた自身のその眼にこそあるのです。

 

彼らが24時間テレビで披露する頑張りの本質とは、障害を持つ人たちが頑張るから、感動するというものではなく、あらゆる頑張る人たちが、すべからず、人々に感動を興すものだという点にこそあります。

 


そういう、良い意味でも、悪い意味でも、

普段は他人に無関心な日本国民に、意識を換気する24時間テレビとは、充分に、有意義な企画だと思っています。

 


普段、この時期になると、24時間テレビをこき下ろす発言をしている方々、、

そんなあなたは、普段福祉というものに、どれだけ貢献されていますか?

24時間テレビをただ、こき下ろすだけでは、誰も救えませんよ?

たしかに、24時間テレビも完璧神聖ではありません。

 


しかし、大切なのは、普段蚊帳の外で決して触れることのない、障害を持つ方々の姿を、画面を通して目の当たりにすることで、自分に何ができるかを考え、そして行動する事です。

 


どうか、あなたが、困っている人たちに対して、

行動できる人になれますように。。

 


という前置きを書きまして、

みやすけは、24時間テレビを毎年応援しています。