心象風景の窓から

〜広大な言論の世界に、ちょっとの添え物を〜

"個人規模的な経済圏"を迎えて 〜個人経済学への誘い〜 Part3

現代の経済の中では、合理化による経営の最適化が流行している。現代の大企業は、もはや産み出す事を辞めて、節制の経営によって、なんとか首の皮一枚で、上場しているに過ぎない。しかし、これからの経済では、行き過ぎた合理化は、むしろコストを増大させ…

統合失調症患者は減ったか? 〜ネットインフラとパーソナリティ〜

近年になって、統合失調症が軽症化されている、または患者そのものの数が減少しているという話がある。統合失調症とは、以前で言う"分裂症"の事だが、ここ最近になって、統合失調症が軽症化したり、病気自体の数が少なくなってるという。そして、そこにはそ…

金融経済と不良債権化の宿命 〜ナノ経済学への誘い〜Part2

金融における価値というのは、未来への借金の形で先行投資されるものであるが、このような価値とは、ブロックチェーンのような価値そのものを見つめる多数の眼によって維持されているという面があるだろう。つまり、モノを生み出すという 需要⇄供給 というよ…

"生み出す経済"から"循環する経済へ" 〜ナノ経済学への誘い〜 Part1

現代の経済は、経営の合理化によってコストを下げる事によって、会社の利潤を増加させるという程で成り立っている。2017年度の会社利益率を見ても、過去最高を謳っているが、その殆どの企業では、過去、人員の大幅な削減や、非正規労働者などが数多く携わっ…

"パブリックエネミー"による超管理監視社会の移行

巷のネット界隈では、パブリックエネミーなる言葉が出回ってきている。パブリックエネミー、すなわち”一般の大衆にとっての敵”という事であるが、その矛先は、色々な対象に向けられている。現状では、パブリックエネミーの選定には、個人の感情に重きがおか…

社会問題の物語はいかにして消費されるか?

例えばセックスワーカーの問題。古来、性産業に従事する人達は、蔑みの目で見られていました。それは今でもそうなのですが、避難する側の論理では、道徳的な倫理的な観点からそう見るのです。セックスワーカーは汚らしいと、そう見る訳ですね。このようにセ…

フェミニズムは何を変えてきたか?

フェミニストが女性が社会から地域に疎外されると言った瞬間から、男性の生きづらさは、地域に依拠する事を許されず、仮に社会から排除される結果になろうとも、疎外された地域からの異質なものを見る視線によってさらに深刻化する結果となってしまった。 フ…

自由と平等の監獄社会

人間性とはなんだろう。旧社会、それは階級が厳然とそのテリトリーを誇示していた時代であった。貧富とカースト、そこには決して超えられないラインというものがあった。そしてプロレタリア、ブルジョワジー、そこには確かに、剰余価値と搾取という名の下で…

”神が死んだ” それからのサイエンス 〜フィロソフィーと「私的」社会構造〜 Part4

かつて、サイエンスで流行の兆しを迎えようとしていた、この「私的な」という観点こそ、それはやがて “神が死ぬ” 予兆として現れたのかもしれない。この「私的な」という観点による探究では、時たまこのような多幸感は観られる。実はこの「私的な」という観…

不安定な社会における形而上学 〜フィロソフィーと「私的」社会構造〜 Part3

特に現代は、この「私的な」の領域が、社会科学を中心に、半ば全面的に流入される時代となった。特に、社会科学の領域においては、「私的な」という一観点を用いて、人間社会を複雑に構築する、ありとあらゆる現象を解明して行く手法が流行している。 そんな…

「主観」と「客観」そして【私的フィールド】へ 〜フィロソフィーと「私的」社会構造〜 Part2

そして、それらを根源とするサイエンスという営みがある。それは、仮説と証明を繰り返して、知を体系化し、やがて真理へと限りなく近づく為の行いである。これまでサイエンスの手法では、「主観」といわれる、哲学上では「感情」とも分類される箇所を、極力…

【知(ソフィア)】を【愛(フィロ)】する 〜フィロソフィーと「私的」社会構造〜 Part1

「知る」とは一体なんだろう。何をもって、人は知るに至るのだろうか。人間はこれまで「真実」に対して真摯に取り組んできた。人間は知る事を無上とし、知ろうとする事によって様々なものを手に入れようとしてきた。「知る」とは恩寵であり、また時にそれは…

当事者間ディスコミュニケーションとサバルタン

社会問題に関心のある人たちがいる。ひとえに社会問題に関心を持つのは、ひょんなことから、その道に入る人が多いだろう。ある人は当事者を名乗り、その問題のイニシアチブを会得する契機を得る。またある人は問題意識をなんらかのきっかけで意識し、問題の…

「皮膚」を脱ぐための表現行為 Part3

そのような過剰な社会では、必然的にそれらの重くなった衣服を、自主的に脱ぐ行程が必要になります。その一つの方法が、自分を「表現する」事なのです。そう、身体で表現する事によって剥き出しの自分をさらけ出す。それはこれまでに何重にも重なり、半ば石…

「皮膚」を脱ぐための表現行為 Part2

この世の中には自分を「表現している」人たちがいます。表現者たちは、自分の内なる世界をどんどんとさらけ出しています。そんな彼らは、激情的であり、かつ感傷的でもあります。時に人間は、コミュニケーション以上の何かを表出しようとします。それを身体…

「皮膚」を脱ぐための表現行為 Part1

あらゆる生物には「皮膚」という臓器があります。この皮膚を通して、生物は、敵味方、必要不必要を識別して、個体を維持しています。皮膚とは境界です。それを基準に、要るものの世界と要らないものの世界が、峻別されている。しかし、そんな要らないものの…

悲劇的リアリズムを生きる 〜IS(Islamic state)と若者〜 Part2

悲劇は日々繰り返される。その怒涛なる世界の内側で、まるで首を締め付けられるような苦しみに、のたうち回る彼らの呻き声が、このすぐ傍にまで滲み出している。しかしこの悲劇を視まいとする群衆の犇めく自惚れが、その救いを求める彼らの手を払い退けるの…

正義が悪を欲する世界 〜IS(Islamic state)と若者〜 Part1

かつて2001年9月11日に、同時多発テロがアメリカで起きた。その際、当時のアメリカ大統領が、この報復処置としてアフガニスタンへの侵攻を開始した。そしてその翌年、当時のアメリカ大統領が一般教書演説にて、当時のイラン・イスラム共和国、イラク(バアス…

「LOVE & PEACE」は戦争から世界を救うか? Part2

そういう意味では、日々主張される「LOVE & PEACE」もまた、それ単体だけでは、世界の未来を生み出す訳でも、また結果的に歴史が創造される訳でもない。なぜなら、大枠の歴史というのは、何らかの絶対的な真実だけが唯一存在し、かつ、それを絶対軸にして一…

「LOVE & PEACE」は戦争から世界を救うか? Part1

日露戦争、そして二度の世界大戦を経て、大日本帝國は1945年の8月15日に敗戦を迎えた。サンフランシスコ条約の講和のその後、大日本帝國はGHQによって実質的に解体され、そして新たに平和立国を標榜する日本国として、再建されるに至った。世界大戦の敗戦、…

エゴイズムの時代のサイエンス 【神は死んだ】のこれから 〜【私的】社会構造とサイエンス〜 No.3

しかしその際に現れる、それなりの弊害も、また危惧されるべきであると思う。それは、「私的な」という観点から広範な社会的現象を「語る」事に際しての自身のスタンスと、その振る舞いである。そこには、自ずと錯綜した視点と、それに絡んだ自分のスタンス…

サイエンスの解体とアイデンティティの行方 〜【私的】社会構造とサイエンス〜 No.2

これまでサイエンスは、「主観」とされるものを極力排除してきた。その傾向をより強めたのは、16〜19世紀の期間だとされている。この頃のサイエンスは、観察器具による現象の観察と、幾度の実験による検証という手法を確立した時期である。これら観察器具と…

フィロソフィー【知】と【人】そして愛の関係 〜【私的】社会構造とサイエンス〜 No.1

真実的なものが、形而上的であるという意義は、自分とは「決して知り得ないと存在」とする事にその本義がある。「決して知り得ない」それは、いわゆるサイエンスを志す者が身に付けるべき作法であると言えるだろう。また「決して知り得ない」とは、それは「…

日本の誇りとしての漢字熟語 〜英語公用語化は、なぜ問題なのか?No.2

施光恒・九大大学院准教授「英語押しつけで日本人は愚民化」-日刊ゲンダイ デジタル- http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162236?pc=true 巷の本屋さんには、外国の学術書が所狭しと並んで居ますね。これは、日本の翻訳のレベルの高さを意味し…

グローバリズムを生き残る 〜英語公用語化は、なぜ問題なのか? No.1

昨今、大学や企業、そしてアカデミックな研究施設での英語公用語化の流れが起きつつある。グローバリゼーションの流行が世界のあらゆる機関に浸透して行く中で、日本国の内部にも徐々にではあるが、影響しつつある。 今でも電車に乗ると、英語教材を片手に、…

介護保険制度の限界を考えてみる 〜社会福祉、および社会主義の終焉〜

http://linkis.com/RtiPh 安倍政権もくろむ「要介護1,2外し」で介護破産に現実味 【日刊ゲンダイ】 2016年3月5日 今はこういう取り組みがある一方で、定年退職したお年寄りが担ってる、もっとアバウトな仕組みのより安い家事代行サービスもあるんだよね。ま…

選挙の投票率は高ければ良いのか? 〜ノンポリシーの票が政治を空虚にする〜

今回も、あっさりと自民党が圧勝しましたね。これは大抵の人たちにとっては、大方予測済みだった筈です。そしてここで、みやすけは感じた事がありました。これは過去の選挙でも、また、特に今回の選挙の結果を受けてもそうだと確信出来ることがあります。そ…

現行憲法の国民に対する義務を問う 〜体罰は是か非か?〜 No.2

では、この問題をもっと大きなフィールドに拡張した場合では、どのように解釈できるでしょうか? 現在、日本国憲法には、国民の三大義務の一つで「教育を受けさせる義務」という文言が明記されていますね。そもそも事の発端となった学校制度は、明治に発布さ…

そもそもの学校の意義とはなんだろう 〜体罰は是か非か?〜 No.1

youtu.be 卒園時、各校区に振り割される時も、また入学式の時も、とうの子どもは訳も分からないままに、学校制度に馴染むための工程を進んで行きます。かつてのみやすけ自身もそうだったように、大人からは学校に行きたいか、行きたくないかの明瞭な説明も、…

芸術と政治の関係について 〜フジロックSEALDs出演の批判によせて〜

そもそも音楽は政治的なものと密接なんだから、批判するのはおかしいとか、はたまた単なるSEALDs嫌いでしょ? とか色々まとめてる人がいるようですね。で、この議論の一連の流れを追って見ていますと、そうえいばかつて、プロレタリア文学と言われた小…